Seasonal Scenes

19970831

諏訪神社大祭(8/23・24)

 鎌倉時代に建立され600年以上にわたるこの地の総鎮守・「諏訪神社」の大祭が執り行われました。このお祭りの発祥について詳しいことはわかりませんが、多分ずっと昔から同じように繰り返されていたのでしょう。

 諏訪神社のお祭りは「本祭=おもて」と「かげ祭=うら」に分けられています。本祭りは3年に一度開催されます。昨年は本祭りだったので大きな「神輿」が町を渡って一巡しました。今年は「かげ祭り」なので氏子(町内会)の「御輿」が町会の人の肩にかつがれて、町内を練り歩きます。こう説明すると今年の祭りは地味なように聞こえますが、氏子としては裏だろうが表だろうが、祭りは祭り!普段の谷中を忘れさせる勢いで盛り上がります。

 今年は私も参加して色々な準備から、御輿のかつぎ手、最後の蔵入れとお手伝いをしました。そこで感じたのは、「町内会」という家族のつぎにちょっとだけ大きなグループが確実に存在しているという事です。

 お祭りには町内会の子供からお年寄りまで普段は挨拶もしないし、見たこともない色々な人が参加します。そこでお互いの顔を確認することで町内のモラルが確保できるのではないかな〜と思うのです。

 谷中には悪ガキはいても、人に迷惑をかけるような子供はいません。そして犯罪もほとんどありません。その分よそから入ってくる人は、最初はちょっと戸惑うかもしれませんが、そのおかげで泥棒もあまりより付かないのかもしれません。

 このような町を保つためにお祭りは大きな役割を果たしているのかもしれません。とかく集団主義に陥りやすい日本人の気質を代表するお祭りですが、年に一度くらいは近所の方々の顔を見て、世間話をするのは必要なことかもしれませんね。

私が住んでいる「茶屋町町会」の御輿です。小さいですが重さは結構なモノで、下手にかつぐと翌日肩がボロボロになります。

毎年「谷中学校」の方々が手伝って下さるので高齢化した町会でも御輿をかつぐことが出来ます。谷中学校をはじめ、ボランティアでかつぎに来て下さった方々、お疲れさまでした。

諏訪神社の境内にはたくさんの屋台が出て、にぎわっています。ここを拠点にして諏訪道にはずらっと縁日が出るのですが、今年は「たまごっち」ネタが多くてガッカリしました。

8/23・24は氏子祭りです。神社では8/27に神祭が静かに執り行われました。