やなか chic

20020714

遠藤夫妻

町のためにギャラリーを開設します !!

先日、土のギャラリーとして長年に渡り親しまれてきた「アートフォーラム谷中」が活動を終了したことを覚えてらっしゃる方も少なくないと思います。

一体どうなるのだろう?という大方の心配を吹き飛ばすように、「ぎゃらりい 茶屋町三番地」が7月13日にオープンしました。

左はギャラリー開設にあたっての口上書きです。この一風変わった口上書きの通り、ユニークなギャラリーが誕生しました。

向かって右側がご主人の昌吾さん、昌吾さんの芸達者ぶりは町会内でも有名で、絵を描き、唄を歌い、ハーモニカを自在に吹きこなし・・・しかし、昼間はとある会社の社長さん。そんなユニークな旦那さんを陰で支えてウン十年の奥様が左側の愛子さん、このギャラリーを開設する準備はほとんど彼女一人でやり抜いたという根性の座ったオカミさんです。

お二人のこの空間に対する思いは、そのまま茶屋町への思いに繋がっています。谷中の町にあっても、この猛スピードで突進しつづける現代社会においては、昔ほどのご近所付き合いも無く、このままでは大切なコミュニティーを失ってしまう・・・そんな心配がギャラリーの開設の原動力なのです。

ですので、現代美術がどうのとかインスタレーションでどうした、などという七面倒くさいコンセプトはありません。まずは町の人に使って欲しい、趣味の展示会や、勉強会の会場、お祭りの時は休憩場になるかもしれません。

「とにかく町の人が集まってワイワイガヤガヤ楽しく過ごしてくれればそれで良いんです。」

そんな愛子さんの言葉を象徴するように、オープニングの展示は茶屋町町会の住人たちの作品展 !! 一声かけただけで、こんなに沢山の傑作が集まりました。「こうやってみると茶屋町も芸達者が沢山いて楽しいね〜」オープニングパーティーでは、皆が口々にこんな感想を漏らしていて、ギャラリーが出来たおかげで、住人の知らなかった側面を知ることが出来たと大好評のすべり出しです。

昔のアートフォーラム谷中をご存じの方は空間の変わりっぷりに驚くかもしれません、まず“床”土の土間から温かみのあるフローリングに変わりました。そして、壁もギャラリーとしては珍しいクロス張りです。そんなインテリアからも、どちらかと言えば町の集会場なんですよ!という意志が伝わってきます。

そうはいっても、町のイベントなどは毎日あるものでもないし、空間を遊ばせておくのはもったいないので、ギャラリーとしても使って欲しいとのことです。このギャラリーで商売をする気は毛頭ないので、利用料はビックリするくらいお安いのです。

谷中の一等地で、あなたも展覧会が開けるかもしれません、下記にお問い合せ下さい。


『ぎゃらりい 茶屋町三番地』(旧アートフォーラム谷中)

JR日暮里駅から谷中霊園を経て徒歩7分
地下鉄千代田線千駄木駅から徒歩で10分

お気軽にお問い合せ下さい
・03-3821-1167
・平日の昼間は以下にご連絡下さい。
  日興エボナイト製造所 担当:遠藤
  03-3891-5258


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endou@yanaka.com